京都大学 経済学部 編入対策(2) マクロ経済学編
このブログでは独学の方を対象にして、勉強法を伝えていこうと思います。
まず京大経済学部の編入試験では大問が3つほどあります。そのうち2つを選ぶのですが、基本的には「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」のセットを選びましょう。
理由としてはこの2つは「確実に出る」からです。残る1問はマルクス経済学だったり金融?だったり経営学的な問題が出たりなど予測がつかないからです。
加えてマクロ経済学とミクロ経済学は多くの参考書と問題集が出ており、独学で合格しようとしている人にとって対策しやすいです。
最初に取り組むべき参考書は編入試験では定番の「らくらくマクロ経済学」です。この本はもともと公務員試験用の参考書で,数式がニガテな人にもわかりやすく書いています。私が編入試験の勉強をはじめたときに一番最初に取り組んだのもこの本でした。非常にわかりやすくマクロ経済学の概要を説明してくれています。
「らくらくマクロ経済学」に書いてあることをきちんと身に着けることが超重要です。全範囲しっかりとやってください。
この本の使い方としては、何回か読んで「どういうアプローチで経済を分析しているか?」を押さえていきましょう。ちゃんと自分の言葉でマクロ経済学の各テーマを説明できるようになることが大事です。それに加えて編入試験では「~はどういうことか。説明しなさい。」という問題が結構でるので対策にもなりますしね。
またマクロ経済学は理論重視であり、経済用語の意味をしっかりといえるようにすることが大事です。計算問題については計算力がいわゆるそこまで求められることはありません。(数学Ⅲの無限等比級数は必要)
それよりも経済学の用語を覚えることがとても重要です。経済学の用語としておすすめの本が花岡先生の「経済用語図鑑」です。この本はイラストを混ぜて経済学用語を説明してくれています。割とこういった本は馬鹿にできません。
2回ぐらい読めばいいですよ。
らくらくが終わったら、いよいよ実践形式で学習していきます。
やっていく問題集は「経済編入最短攻略問題集」です。この本は、過去問をベースに作られており、おそらく経済編入に特化した問題集としては唯一の市販の問題集だと思います。
らくらくレベルと次の演習マクロのよい橋渡しとなるでしょう。
1つだけ注意なのは、著者はこの1冊で編入試験の攻略を目指しているとのことですが、過去問がベースになっているためにらくらくを挟んだ方がスムーズだと思います。
ちなみに、note版も売られています。
noteの方が安いので、noteでいいという方はそちらをおすすめします。
note.com
この次にやるのが金谷先生の「演習マクロ経済学」です。この本は演習書として知られていますが、参考書としても優れています。
この本について以前は、京大といえど全部やる必要はなかったのですが、今はやる必要があります。TOEFLは点数をあげるのが大変であることに加え圧縮されるのでどうしても点数差がつきづらいです。もちろんTOEFLでもしっかりとる必要があるのですが、経済学の方が配点が高いのでここで逆転もおきます。なのでしっかりと勉強しましょう。
ちなみにこの後でやった方がいい参考書については浅田先生の「マクロ経済学基礎講義」と二神先生の「マクロ経済学」
と斎藤先生の「マクロ経済学」です。この本は理論を主にやっており論述対策として使えます。らくらくよりもより深いところまで説明していますのでこれで頻出のIS/LM分析や45度線分析などを学んでいきましょう。最後の日本経済の部分は編入とずれているので読まなくて大丈夫です。
これらをやったら、あとは過去問を解いていきましょう。予備校から取り寄せるかメルカリで買うかですね。
そしてそこでわからないところが出てくれば今までの本を確認するというやり方で大丈夫です。
後実際は紹介するか迷っていたのですが一応編入受験生たちの間で使う人が多い参考書を紹介します。
「マンキュー経済学」です。これ良く聞くんですけど私は使っていません。というのも分厚くてやる気がしなかったからです。
ただAmazonとかで売上ランキングとかを見るとだいたい上位にいます。もし余裕があってマクロでとりたい!という方がいればこちらを持っておきましょう。
旧帝大の人は割と持っています
後阪大の過去問はためになったので阪大を受けない人も解いておくことを勧めます。他の大学は余裕があれば解いていっても・・って感じですね。